配当金の記録はどう付ける?164銘柄でも手入力ゼロ、月1回は株価だけ見る経理マンの管理法【2026年版】

高配当株投資

「配当金の記録って、みんなどうやって付けているんだろう」

配当投資を始めたころ、僕もエクセルに1行ずつ書いていました。日付、銘柄、金額。最初の10銘柄くらいまでは楽しくて、入金のたびに書き足していた記憶があります。

それが続かなくなったのは、銘柄が30を超えたあたりです。入金は不規則な日にばらばらと来るので、「あとでまとめて」が溜まっていく。気づくと3か月分が空白になっていて、そこで手入力をやめました。

今は164銘柄を持っていますが、配当の記録に使っている時間は、正直に言ってほぼゼロです。それでも「今年いくらもらったか」は分かるし、減配やTOBのような見落としてはいけないことにも気づけています。

この記事では、僕が実際にやっている「手入力ゼロ」の仕組みと、月1回・年1回にそれぞれ何を見ているかだけを書きます。

※本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。管理の方法は筆者個人のやり方で、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

この記事を書いた人

フク|経理×投資×筋トレ

  • アラフォーの会社員。一般企業で経理・財務を担当
  • 新NISAをS&P500で積立中。特定口座では保有銘柄数164、年間配当手取り9万円
  • 米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)も特定口座で運用中
  • ジム通い、バイクでのツーリングが趣味
  • 「複利で健康・資産・楽しい事を同時に育てる」がモットー
  • ブログ「複利ノート」運営

経理の仕事は「予測」より「確認」の積み重ねです。投資でも同じで、当てにいくのではなく、確認できることを確認してから動く——このスタイルに落ち着いてから、買ったあとに後悔することが目に見えて減りました。

結論:記録は自動に任せて、人が見るのは「年1回の合計」と「月1回の株価」だけ

先に結論です。

  • 配当の記録は、証券口座→銀行→家計簿アプリの自動取込に任せる。手入力はしない
  • 年に1回、確定申告のときに「年間いくらだったか」を見る。前年との比較もこの1回だけ
  • 月に1回見るのは、配当ではなく株価の大きな動き。大きく上がった・下がった銘柄だけ原因を調べる

配当投資は「持ち続けて受け取る」投資なので、記録に手間をかけるほど良い結果になる、という関係にはありません。記録の役目は「もらった実感を残す」ことと「異変に気づく」ことの2つで、その2つは自動化と月1回の確認で足りる、というのが僕の整理です。

記録が続かないのは、性格ではなく「手入力」のせい

銘柄数と入金回数の関係を数字にしてみます。日本株は年2回配当が多いので、入金回数はおおよそ銘柄数の2倍です。

銘柄数年間の入金回数(目安)1回1分で手入力した場合
10銘柄約20回年20分
30銘柄約60回年1時間
100銘柄約200回年3時間超
164銘柄約300回超年5時間超

年5時間なら大したことがないように見えますが、問題は合計時間ではなく、入金が不規則な日にばらばらと来ることです。6月と12月に集中し(配当が入る月の記事で書いたとおり)、それ以外の月は数件ずつ。管理が面倒過ぎます。

僕の仕組み:証券口座→銀行→家計簿アプリで自動的に記録される

配当金の記録の流れ。楽天証券→マネーブリッジ→楽天銀行→マネーフォワードMEで自動記録し、人がやるのは最初の設定1回・月1回の株価確認・年1回の年間合計確認だけ
お金と記録の流れ(手入力ゼロ)。人がやるのは最初の設定、月1回、年1回だけ

やっていることは、設定を最初に1回しただけです。

  1. 楽天証券の配当を、楽天銀行に自動で入金する。楽天証券と楽天銀行の「マネーブリッジ」を設定しておくと、配当金が証券口座に入ったあと、自動で銀行口座に移ります(始め方の記事でも触れた設定です)
  2. 楽天銀行を家計簿アプリに連携する。僕はマネーフォワードMEを使っています。銀行に入った配当が、入金明細として自動で記録されます
  3. あとは何もしない。入金のたびに開くこともしません

これで、配当が入るたびに家計簿アプリに1行ずつ溜まっていきます。僕が手を動かすのは設定した日だけでした。

設定するときに気をつけた点が3つあります。

  • 配当の受取方法。証券口座で受け取る設定(株式数比例配分方式)にしておかないと、マネーブリッジで銀行に移りません。新NISAで非課税を受けるためにもこの方式が前提なので、NISAの受取方式の記事で確認しておくと安心です
  • 特定口座とNISA口座の区別。家計簿アプリ上では同じ「入金」なので、非課税分を分けて見たい人は、証券会社の明細で見るほうが確実です
  • 米国ETFはドル建て。円換算のタイミングで金額が少し動くので、円の合計を細かく気にしないことにしています

月1回に見るのは「配当」ではなく「株価の大きな動き」

「月1回のチェック」と聞くと、配当の集計を想像すると思いますが、僕が月1回に見ているのは配当ではありません。保有銘柄の株価に、大きく動いたものがないかです。

やっていることはこれだけです。

  1. 証券口座の保有一覧を開いて、評価損益の増減が大きい銘柄をざっと探す
  2. 大きく上がった・下がった銘柄があれば、原因を調べる。TOB、上場廃止、大幅な減配、不祥事のどれかであることが多い
  3. 原因によっては、売却を検討する(判断の基準は売り時の記事に書いたとおり)
  4. 異変がなければ、残った時間でYahooファイナンスを眺めて、良さそうな銘柄があれば探し方の記事の手順で確認して買う

配当の入金額は、ここでは見ません。株価が大きく動いた銘柄には理由があり、その理由の中に「配当に関わること」が含まれているからです。逆に言うと、株価が静かな銘柄は配当も静かなことがほとんどなので、164銘柄を1つずつ見る必要がなくなります。

ただし、ひとつ弱点があります。減配は、株価が大きく動かないまま発表されることがあるということです。何銘柄持つかの記事でも書きましたが、減配だけは決算を見ないと確実には分かりません。株価の動きで拾えるのは「大幅な減配」までで、小さな減配は次に書く年1回の合計で気づく、という位置づけです。

年1回、確定申告のときに「年間いくらだったか」を見る

配当の合計を見るのは、年に1回、確定申告の準備をするときです。

特定口座(源泉徴収あり)なら、証券会社が発行する「年間取引報告書」に1年分の配当の合計が載っています。家計簿アプリで年間の入金を絞り込んでも同じ数字が出ます。この2つを見て、「去年より増えたか、減ったか」を確認する。前年との比較はこの1回だけです。

月ごとの比較をしない理由は、意味がないからです。日本株の配当は6月と12月に固まるので、「今月は先月より少ない」は当たり前に起こります。銘柄を買い足していれば年間の合計は自然に増えるし、減っていたら減配か売却が理由なので、そこで初めて銘柄ごとの明細を見に行きます。

経理の言い方をすると、月次は「異常値の確認」、年次は「実績の確定」です。毎月きれいな集計表を作ることは、どちらの目的にも必要ありませんでした。

記録に入れないもの:株価と含み損益

もうひとつ、続けるうえで効いていると思うのが、記録に株価と含み損益を入れないことです。

株価は月1回、異変を探すために見るだけで、記録には残しません。見るたびに気持ちが揺れる数字を毎月書き留めていると、「今月は減った」が記録の主役になってしまい、配当をもらった実感のほうが薄れます。

配当投資で残しておく価値がある数字は、「いくら受け取ったか」だけだと思っています。それは自動で溜まっているので、僕が書く必要はない、というのがこの記事の結論でもあります。

集計表を使いたい人へ

楽天証券の配当金明細のCSVを貼るだけで、月別・銘柄別・業種別に集計される表を自分用に作り、BOOTHで配布しています(配当ダッシュボード)。僕自身も月1回、この表に楽天証券のCSVを貼り直して更新しています。貼るだけなので5分で終わり、手入力がいらない点はこの記事の仕組みと同じです。年1回の確認を「業種別にいくら」まで見たい人向けです。

まとめ:記録は自動、見るのは年1回と月1回だけ

  • 配当の記録は手入力しない。証券口座→銀行→家計簿アプリの自動取込に任せる
  • 年1回、確定申告のときに年間合計を見る。前年比較もこの1回だけ
  • 月1回は株価の大きな動きを見る。TOB・上場廃止・大幅減配・不祥事の確認と、必要なら売却の検討
  • 小さな減配は年間合計で気づく。決算を全銘柄で追うのは現実的ではない
  • 株価と含み損益は記録に入れない。残すのは「いくら受け取ったか」だけ

164銘柄を持っていても、配当の記録に使う時間はほぼゼロです。仕組みを最初に1回作って、あとは月1回と年1回だけ見る。続かない記録より、続く仕組みのほうが、配当投資には合っていると思います📒

※本記事は執筆時点の筆者の考え方の紹介であり、将来の株価・配当を保証するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

関連記事

おすすめ証券口座

分割買いや単元未満株を使うなら、1株から手数料を気にせず買えて、保有銘柄の利回りが見やすい証券口座だと、この記事のやり方がそのまま実践できます。

証券会社強み単元未満株おすすめ度
楽天証券楽天ポイント連携・画面が見やすい◎(かぶミニ)★★★
SBI証券業界最大手・銘柄数が豊富◎(S株)★★★

僕は運用をいまは楽天証券に集約しています。買付の画面で配当利回りがすぐ確認でき、月1回の見直しがスマホで完結するのが気に入っています。

ポイント連携や使い慣れた銀行があるなら、その経済圏で揃える方が長期的にラクになります。迷ったら楽天かSBIで十分だと考えます。

【PR】

※証券口座の開設は無料です。

※免責事項

本記事は筆者の経験と分析に基づく情報提供であり、特定の銘柄・金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。記事中の考え方・基準は執筆時点の筆者個人のものであり、将来の株価・配当・利回りを保証するものではありません。最新の情報は各企業の公式IR・証券会社の案内、およびIRバンク等の情報サイトでご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました