成長×配当の両取り!経理マンが選ぶ高配当グロース株6選【2026年版】

高配当株投資

高配当株を選ぶ時、こんな葛藤はありませんか?

「配当利回りは欲しい。でも株価の成長も諦めたくない。」

純粋な高配当株は利回りが高い代わりに、成長性が乏しく株価の伸びが限定的です。一方、グロース株は成長期待が大きい代わりに無配or低配当がほとんど。

この記事では、経理マンの僕が配当と株価成長の両取りができる日本株を6銘柄厳選しました。

基準は配当利回り3%以上 × 業績拡大トレンド × 配当性向50%以下。配当金を受け取りながら、株価上昇によるキャピタルゲインも狙える「攻めの配当銘柄」のラインナップです。

※本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。


この記事を書いた人

フク|経理×投資×筋トレ

  • アラフォーの会社員。一般企業で経理・財務を担当
  • 新NISA満額運用中。高配当株の実践投資歴あり
  • 保有銘柄数140、年間配当約12万円(税引前)
  • 筋トレ歴4年。「複利で健康とお金を同時に育てる」がモットー
  • ブログ「複利ノート」運営

経理の仕事では毎日、企業の財務諸表と向き合っています。その目線で「この企業は配当を出しながら事業を成長させ続けられるのか」を判断し、今回の6銘柄を選びました。


なぜ「高配当グロース株」を狙うべきなのか?

長期投資の本質は「複利効果」です。

配当だけ受け取って株価が横ばいでは、インフレ率に負けて実質資産はほぼ増えません。一方、配当がなくてキャピタルゲインだけ狙うと、相場下落時の含み損に耐えられずパニック売りしがちです。

両方を同時に満たすのが、今回のテーマである「高配当グロース株」です。

具体的にはこんなメリットがあります。

  • 配当金 → 下落相場でも心理的な支え・再投資の原資になる
  • 株価成長 → 長期保有で資産が拡大する
  • 増配余力が高い → 業績とともに配当も増えていく

1本目で紹介した「高配当10選」は広い分散、2本目の「連続増配6選」は増配の持続力、3本目の「ディフェンシブ6選」は減配しにくさを軸に選びました。

今回は「成長力と配当の両立」が軸。ポートフォリオの”エンジン”になる銘柄で、守りのディフェンシブや連続増配とセットで持つことで、配当収入と資産成長を同時に実現できます。


経理マンが高配当グロース株を選ぶ3つの基準

基準1. 配当利回り3%以上(例外あり)

基本は配当利回り3%を最低ラインにしています。

ただし、将来の増配余力が圧倒的に高い銘柄については、利回り3%未満でも組み入れる余地があります(今回は日本特殊陶業2.4%が該当)。

利回りの数字だけを追うのではなく、「5年後・10年後も配当を増やせるか」という視点で判断するのが経理マン流です。

基準2. 配当性向50%以下が理想

グロース配当株では、「配当を払った後にも利益が残っている」状態が理想です。

配当性向50%以下なら、業績が成長する分だけ増配できる余地があります。逆に配当性向が高すぎる銘柄は、業績が伸びても配当が増えにくい構造になりがち。一時的に利回りが高くても、将来の増配期待が薄いと判断できます。

今回の6銘柄の中では、配当性向33%のダイセル、38%の日本特殊陶業が「増配余力が特に大きい銘柄」になります。

基準3. 業績・売上・営業利益が拡大トレンド

グロース株の本質は「事業が大きくなっている」ことです。

直近3〜5年で売上や営業利益が増えていることを確認します。配当は業績の後追いで決まるもの。業績が拡大していれば、やがて配当も増えていきます。

経理マン的に重視するのは「過去の成長実績 × 将来の成長ドライバー」の両方が見える企業かどうか。過去の数字だけでは成長が続く保証にはならないので、事業構造に成長を生み続ける理由があるかを見ます。


【2026年版】成長×配当の両取り!高配当グロース株6選

1. ダイセル(4202)── DOE4%で配当を積み上げる化学大手

項目数値
配当利回り約4.9%
一株配当60円(2026年3月期予想)
配当性向33.1%
自己資本比率43.51%
営業CF327.55億円(2026年3月期2Q累計)
業種化学

セルロース・有機合成など化学素材の大手メーカーです。アセチルセルロース(タバコフィルター材)で世界トップシェアを持ち、自動車用エアバッグのインフレータ(ガス発生剤)も主力事業。

DOE(Dividend on Equity=株主資本配当率)4%を配当方針に掲げており、利益が一時的に変動しても配当を安定的に積み上げる仕組みを導入しています。配当性向は33%と今回6銘柄中で最も低く、増配余力はトップクラス。

EVシフトが進んでも乗員保護機構としてのエアバッグ需要は残るため、成長と安定の両立が期待できます。半導体向け機能材料も育成中で、成長ドライバーが複線化しているのも強みです。

注意点:自動車生産台数の変動に業績が連動する面があります。為替影響も大きく、円高局面ではマイナスに働きます。

「高利回り × 超低配当性向 × DOE方針」。配当のエンジンとして最適解。


2. エーアイテイー(9381)── アジア物流の成長株

項目数値
配当利回り約5.0%
一株配当110円(2026年2月期予想)
配当性向61.7%
自己資本比率74.27%
業種倉庫・運輸

中国・東南アジア発着の国際物流(フォワーディング)を手がける会社です。アジア域内の貿易拡大・越境EC・製造業のグローバル化が追い風となり、業績は右肩上がりで成長中。

大手物流に比べて機動的な経営が特徴で、ROEの高さも魅力です。配当性向は中程度(61.7%)ですが、業績成長率が高いため絶対額での増配が見込めます。

注意点:中国経済の減速や、米中関係・関税政策など地政学リスクの影響を受けやすい面があります。配当性向がやや高めなので、減益局面での減配リスクは意識が必要です。

「アジアの物流インフラ」に乗っかる配当株。新興国成長の代替投資として。


3. JACリクルートメント(2124)── 外資系人材紹介の高収益モデル

項目数値
配当利回り約4.4%
一株配当38円(2025年12月期予想)
配当性向73.8%
自己資本比率72.32%
業種サービス業

外資系・ハイクラス人材紹介が主力の人材会社です。営業利益率20%超の高収益ビジネスで、日本の人材ミスマッチ解消ニーズと人材流動性の高まりが構造的追い風になっています。

グローバル展開(アジア・ロンドン)にも積極的で、海外事業が収益柱のひとつに成長。配当性向は73.8%と高めですが、本業のキャッシュ創出力が強く配当の安定度は高いです。

注意点:景気敏感度が高く、不況時は企業の採用控えで業績が悪化しやすい側面があります。配当性向が既に高いため、減益局面では減配リスクが顕在化する可能性に注意が必要です。

「人材流動化」という構造変化に乗る高配当×高収益銘柄。


4. シュッピン(3179)── カメラ・時計ECの隠れ成長株

項目数値
配当利回り約4.3%
一株配当47円(2026年3月期予想)
配当性向43.0%
自己資本比率50.09%
業種小売業

中古カメラ・高級時計・自転車・筆記具のEC/リアル店舗を展開する会社です。運営する「マップカメラ」はカメラ好きには知名度抜群のブランド。

越境ECで海外売上が拡大中で、インバウンド需要も追い風。中古市場の拡大という構造的なトレンドに乗っており、「愛好家向け」の景気耐性があるビジネスモデル。配当性向43%と健全で増配余力があります。

注意点:中古相場(特に高級時計)の変動が業績に直結します。在庫リスクと競合EC台頭の2点は継続的に注視が必要です。

「二次流通」が伸びる時代の配当銘柄。中古ECの成長ストーリー。


5. アルトナー(2163)── 人材不足が追い風の技術者派遣

項目数値
配当利回り約4.5%
一株配当86円(2026年1月期予想)
配当性向69.1%
自己資本比率57.66%
業種サービス業

機械・電気電子系の技術者派遣を手がける会社です。日本の技術人材不足が構造的な追い風となり、派遣単価の上昇が続いています。

特徴は無借金経営・高ROEという盤石な財務体質。経理マン視点で見ても、数字の健全性は6銘柄中トップクラスです。配当性向50%を目標にしているため、今後は配当余力を活かした増配の可能性もあります。

注意点:会社規模が比較的小さく、大型案件の流動性は低めです。景気後退時に製造業の派遣需要が縮むリスクも意識しておく必要があります。

「小さな優等生」。ROEと無借金経営に惚れる経理マン向け銘柄。


6. 日本特殊陶業(5334)── スパークプラグ世界首位のNiterra

項目数値
配当利回り約2.4%
一株配当205円(2026年3月期予想)
配当性向38.2%
自己資本比率60.45%
業種ガラス・土石製品

★ この銘柄について正直に書きます。

日本特殊陶業(2023年にNiterraへ社名変更)は、配当利回り2.4%と基準(3%以上)を下回っています。それでもこのリストに入れた理由は以下の通りです。

それでもこのリストに入れた理由は4つです。

  1. スパークプラグで世界シェア50%超の圧倒的な優位性
  2. 配当性向38.2%と低く、増配余力が大きい
  3. 半導体パッケージ・医療機器・全固体電池など次世代事業への展開が進行中
  4. 総還元性向50%以上を掲げる株主還元姿勢

内燃機関向けスパークプラグが主力のため、EV化で長期的には市場縮小リスクがあります。しかし、短中期ではハイブリッド車向け需要が残り、新規事業が育成中。社名変更(Niterra)が象徴する非内燃機関領域への転換期にある銘柄です。

注意点:EV化のスピードと新規事業の立ち上がりタイミングが収益に直結します。トランジション銘柄として、中長期視点で保有する覚悟が必要です。

「高配当」より「成長ポテンシャル」で選ぶ銘柄。配当は今後の伸びしろ。


6銘柄の一覧比較表

銘柄コード業種利回り配当性向成長性
ダイセル4202化学4.9%33.1%★★★★
エーアイテイー9381倉庫・運輸5.0%61.7%★★★★★
JACリクルートメント2124サービス業4.4%73.8%★★★★
シュッピン3179小売業4.3%43.0%★★★
アルトナー2163サービス業4.5%69.1%★★★★
日本特殊陶業5334ガラス・土石2.4%38.2%★★★★★

6銘柄の平均:配当利回り4.3%、配当性向53.1%

※成長性は筆者の主観的評価です。投資判断の基準ではなく、参考としてご覧ください。


高配当グロース株で失敗しないための3つの注意点

1. 業績が止まった瞬間に株価も配当も下がる

グロース株の前提は「業績が伸び続けていること」です。成長が止まると、株価は急落し配当も減る可能性があります。

ディフェンシブ銘柄と違って値動きが大きくなりがちなのが特徴。最低でも四半期決算はチェックする習慣をつけましょう。売上・営業利益の成長率が鈍化していないか、営業CFが細っていないかを経理マン目線で確認します。

2. 高配当=安全ではない

配当性向が高いグロース株(例:JACリクルートメント73.8%、アルトナー69.1%)は、業績が悪化した時に減配リスクが高まります。

ディフェンシブ銘柄と違い、「成長前提の配当」であることを理解しておく必要があります。「高利回りだから安心」ではなく、「成長が続く前提の高利回り」です。

3. 分散の重要性

グロース銘柄は値動きが激しくなりがち。1銘柄に集中投資すると、業績悪化時のダメージが大きくなります。

他のディフェンシブ銘柄や連続増配銘柄と組み合わせることで、ポートフォリオ全体の安定性が保たれます。コア(守り)×サテライト(攻め)のバランスが重要です。


経理マンの実践:攻めの配当銘柄をポートフォリオにどう組み込むか

ポートフォリオの考え方は「コア・サテライト戦略」です。

  • コア(土台・6〜7割):ディフェンシブ銘柄+連続増配銘柄で配当の安定を確保
  • サテライト(攻め・3〜4割):高配当グロース株で配当成長+株価成長を狙う

僕の場合、高配当株ポートフォリオ140銘柄のうち、グロース配当株は約30銘柄です。主力のディフェンシブ・増配系で配当の土台を固めつつ、グロース系で資産の伸びしろを作っています。

「配当が毎年増える」実感が得られると、投資のモチベーションが持続します。これが長期投資を続けるための武器になります。

若い世代や投資期間が長い人は、サテライト枠をもう少し厚めにしてもOK。逆に退職が近い人は、コア比率を8割程度に引き上げて安定重視にシフトするのが適切です。


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僕は楽天証券でNISA枠はS&P500、特定枠で高配当株を購入しています。SBI証券の口座も持っており、以前はSBI証券で高配当株を購入してましたが、管理が面倒になり、NISA口座をもっていた楽天証券にまとめました。個別株はSBI証券の方が、単元未満で購入できる銘柄が多いので、SBI証券もおすすめです!

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【データソースについて】
本記事の各銘柄データ(配当利回り・一株配当・配当性向・自己資本比率・営業CF)は、IRバンクの2026年4月時点の最新情報を参照しています。株価変動や業績修正により数値は日々変わるため、最新の情報は各社のIRページ・決算短信・四季報等でご確認ください。


まとめ|「配当+成長」の両取りで複利を加速させる

高配当株投資の最大の醍醐味は、「配当の成長」が複利で効いてくることです。

今回紹介した6銘柄は、化学・物流・人材・小売・技術者派遣・素材と業種は違えど、いずれも「業績拡大 × 配当余力」を兼ね備えた銘柄です。

守りのディフェンシブ銘柄が土台なら、攻めのグロース配当銘柄はポートフォリオのエンジン。両者を組み合わせることで、配当収入の安定と資産成長の両取りが実現します。

利回りの高さだけで選ぶのではなく、「この会社は5年後・10年後も配当を増やせるか?」という視点で、成長配当銘柄を組み入れてみてください。

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