「高配当株を買ってみたいけど、1銘柄に20万円も30万円も出せない」
日本株は100株単位で買うのが基本なので、株価2,500円の会社なら25万円が必要です。30銘柄に分散しようとすると750万円。ここで手が止まる人は多いと思います。
僕もそうでした。だから最初から100株では買っていません。1銘柄あたり1万円前後、数株ずつ。この買い方を続けた結果が、今の164銘柄です。
この記事では、1株から買える「単元未満株」の仕組みと、僕が実際に使っている楽天証券での注文方法、気をつけている点をまとめます。
※本記事は特定の銘柄や金融商品の購入を推奨するものではありません。サービスの内容は2026年9月時点のもので、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
フク|経理×投資×筋トレ
- アラフォーの会社員。一般企業で経理・財務を担当
- 新NISAをS&P500で積立中。特定口座では保有銘柄数164、年間配当手取り9万円
- 米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)も特定口座で運用中
- ジム通い、バイクでのツーリングが趣味
- 「複利で健康・資産・楽しい事を同時に育てる」がモットー
- ブログ「複利ノート」運営
経理の仕事は「予測」より「確認」の積み重ねです。投資でも同じで、当てにいくのではなく、確認できることを確認してから動く——このスタイルに落ち着いてから、買ったあとに後悔することが目に見えて減りました。
結論:単元未満株なら1株から買えて、配当も株数ぶん受け取れる
先に結論です。
- 日本株は100株(1単元)が基本だが、証券会社の「単元未満株」サービスなら1株から買える
- 配当金は、持っている株数に応じて受け取れる。1株でも対象
- 受け取れないのは議決権。株主優待も100株以上が条件の会社がほとんど
- 僕の注文は、ほとんどが「寄付取引」。売買手数料が無料で、約定価格の上乗せ(スプレッド)もない

配当が目的なら、100株そろえる理由はあまりありません。1株あたりの配当は、100株持っている人も5株の人も同じだからです。
| 単元株(100株) | 単元未満株(1〜99株) | |
|---|---|---|
| 必要資金(株価2,500円の場合) | 25万円 | 2,500円〜 |
| 配当金 | 受け取れる | 受け取れる(株数に応じて) |
| 議決権 | あり | なし |
| 株主優待 | 対象 | 対象外の会社がほとんど |
| 注文方法 | 成行・指値などを自由に | 証券会社のルールによる(後述) |
| NISA(成長投資枠) | 使える | 使える |
1万円で何株買える?早見表
僕の買い方は「1銘柄1万円前後」です。株価で割るだけなので、計算は簡単です。
| 株価 | 1万円前後で買える株数 | 配当利回り3.5%の場合の年間配当(税引前) |
|---|---|---|
| 500円 | 20株(10,000円) | 約350円 |
| 1,000円 | 10株(10,000円) | 約350円 |
| 2,500円 | 4株(10,000円) | 約350円 |
| 4,000円 | 2〜3株(8,000〜12,000円) | 約280〜420円 |
| 10,000円超 | 1株(1万円を超える) | 株価による |
見てのとおり、同じ1万円なら、株価がいくらでも受け取る配当はほぼ同じです。決め手は株数ではなく利回りなので、「株価が高い銘柄は買えない」と考える必要がなくなります。
1万円で年350円と聞くと小さく感じますが、これを30銘柄、50銘柄と積み上げていくのが配当投資です。何銘柄持つかの記事に書いたとおり、僕のスタートも元手30万円・30銘柄でした。一度に用意しなくても、月3万円ずつ3銘柄、という進め方ができるのが単元未満株のいいところです。
楽天証券「かぶミニ」の2つの注文方法
僕は楽天証券に全部まとめているので、単元未満株は楽天証券の「かぶミニ」で買っています。注文方法は2種類あります(楽天証券の公式ページの内容を2026年9月に確認しました)。
| 寄付取引 | リアルタイム取引 | |
|---|---|---|
| 売買手数料 | 無料 | 無料 |
| スプレッド(価格の上乗せ) | なし | 0.22% |
| 約定のタイミング | 翌営業日(または当日)朝の最初の値段 | 取引時間中にその場で |
| 注文の受付 | 17:00〜翌朝8:45 | 取引時間中(9:00〜11:30/12:30〜15:25) |
| 注文の種類 | 成行のみ | 成行・指値 |
| 対象銘柄 | かぶミニの全取扱銘柄 | そのうちの一部 |
「スプレッド」は、買うときに基準の価格へ0.22%が上乗せされる、という意味です。1万円の買い物なら約22円。手数料は無料でも、リアルタイム取引にはこの差額がかかります。
僕はほとんど「寄付取引」で買っている
僕の注文は、ほとんどが寄付取引です。一部、リアルタイム取引の対象になっている銘柄は、そのままリアルタイム取引で買っています。使い分けに特別な理由はなく、基本は寄付です。
寄付取引は、夕方17時から翌朝8時45分までに注文を入れておくと、朝いちばんの値段(寄付)で約定します。売買手数料もスプレッドもかからないので、買った値段がそのまま取得価格になります。
配当目的で何年も持つつもりの株なら、「今この瞬間の値段で買いたい」という場面はあまりありません。数時間の値動きより、探し方の記事で書いた財務のチェックと、買う時期の記事で書いた「その銘柄の普段と比べて高すぎないか」のほうが、結果に効くと思っています。
先月(8月28日)に買い足した6銘柄・約7万円も、すべて寄付取引です。売買手数料は6銘柄とも0円でした。
寄付取引で気をつけていること
便利な寄付取引にも、知っておいたほうがいい点があります。
- 約定する値段は、注文した時点では分からない。成行注文だけなので、朝の値段が前日より高く始まれば、そのぶん高く買うことになります。決算発表や大きなニュースの直後は、値段が飛びやすいので避けるほうが無難です
- 1万円「ちょうど」にはならない。株数で注文するので、9,000円台になったり1万円を少し超えたりします。僕は「前後」で良しとしています
- 注文の締め切りは朝8時45分。それを過ぎると、約定は次の営業日の朝になります
金額をきっちりそろえたい人には、同じ楽天証券に金額指定で買える「かぶピタッ」というサービスもあります。僕は株数で買うかぶミニで足りているので、使い分けはしていません。
単元未満株の弱点も書いておく
いいことばかりではないので、弱点も整理します。
- 議決権がない。株主総会で議案に賛成・反対を投じることはできません
- 株主優待は基本もらえない。100株以上を条件にしている会社がほとんどです。優待が目的なら、単元未満株は向きません
- 銘柄が増えやすい。1万円なら気軽に買えるので、気づくと数が増えます。僕の164銘柄がまさにそれで、管理の手間との付き合い方は何銘柄持つかの記事と記録の付け方の記事に書きました
- 1回の配当は数十円〜数百円。入金の通知を見て拍子抜けするかもしれません。ここは「合計で見る」と割り切るところです
なお、配当の受取方法は「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る設定)にしておくと、単元未満株の配当も証券口座にまとめて入ります。NISAで配当を非課税にするための前提でもあるので、NISAの受取方式の記事で確認しておくと安心です。
楽天証券以外でも1株から買える
単元未満株は楽天証券だけのサービスではありません。SBI証券(S株)やマネックス証券(ワン株)など、主要なネット証券の多くが扱っています。手数料や注文の締め切り時刻は会社ごとに違い、変更もあるので、使う前に各社の公式ページで確認してください。
僕が楽天証券を使っているのは、もともと口座をまとめていたからです。配当が楽天銀行へ自動で移る設定(マネーブリッジ)と合わせて、記録の付け方の記事で書いた「手入力ゼロ」の仕組みが作りやすい、という利点は感じています。
口座をまだ持っていない人は、始め方の記事に口座開設からの流れをまとめています。
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まとめ:100株そろえなくていい。1万円ずつで分散は作れる
- 単元未満株なら1株から買える。配当は株数に応じて受け取れる
- もらえないのは議決権と、ほとんどの株主優待
- 同じ1万円なら、株価が高くても安くても受け取る配当はほぼ同じ。決め手は利回り
- 楽天証券「かぶミニ」の寄付取引は、売買手数料もスプレッドもなし。僕はほとんどこれで買っている
- 約定の値段は朝にならないと分からない。決算やニュースの直後は避ける
30万円で30銘柄。100株ずつなら数百万円かかる分散が、単元未満株なら手の届く金額で作れます。小さく買って、確かめながら増やす。164銘柄は、その繰り返しの結果です🪙
※本記事は執筆時点の筆者の考え方の紹介であり、将来の株価・配当を保証するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
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おすすめ証券口座
分割買いや単元未満株を使うなら、1株から手数料を気にせず買えて、保有銘柄の利回りが見やすい証券口座だと、この記事のやり方がそのまま実践できます。
| 証券会社 | 強み | 単元未満株 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 楽天証券 | 楽天ポイント連携・画面が見やすい | ◎(かぶミニ) | ★★★ |
| SBI証券 | 業界最大手・銘柄数が豊富 | ◎(S株) | ★★★ |
僕は運用をいまは楽天証券に集約しています。買付の画面で配当利回りがすぐ確認でき、月1回の見直しがスマホで完結するのが気に入っています。
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※免責事項
本記事は筆者の経験と分析に基づく情報提供であり、特定の銘柄・金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。記事中の考え方・基準は執筆時点の筆者個人のものであり、将来の株価・配当・利回りを保証するものではありません。最新の情報は各企業の公式IR・証券会社の案内、およびIRバンク等の情報サイトでご確認ください。

