不況に強い!経理マンが選ぶディフェンシブ高配当株6選【2026年版】

高配当株投資

高配当株投資で怖いのは「不況が来た時に配当が減ること」です。

リーマンショック、コロナ禍——市場が混乱するたびに、多くの企業が減配に追い込まれました。

しかし、そんな局面でも配当を守り抜いた企業があります。景気に左右されにくいビジネスを持つ「ディフェンシブ銘柄」です。

この記事では、経理マンの僕が食品・空調・化学素材など「生活インフラに近い事業」を持つ企業から、高配当株を6銘柄厳選しました。

攻めの高配当株だけでなく、「守りの銘柄」もポートフォリオに加えることで、どんな相場でも安定した配当収入を確保できます。

※本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。


この記事を書いた人

フク|経理×投資×筋トレ

  • アラフォーの会社員。上場企業で経理・財務を担当
  • 新NISA満額運用中。高配当株の実践投資歴あり
  • 保有銘柄数140、年間配当約12万円(税引前)
  • 筋トレ歴4年。「複利で健康とお金を同時に育てる」がモットー
  • ブログ「複利ノート」運営

経理の仕事では毎日、企業の財務諸表と向き合っています。その目線で「この企業は不況でも配当を出し続けられるのか」を判断し、今回の6銘柄を選びました。


なぜ「ディフェンシブ銘柄」を持つべきなのか?

高配当株ポートフォリオを組む時、利回りの高さや増配実績ばかりに目が行きがちです。でも経理マンとして一番気にするのは「最悪の事態でも配当が出るか」です。

ディフェンシブ銘柄とは、景気の良し悪しに関係なく需要が安定している業種の株のこと。

具体的にはこんな事業です。

  • 食品(食べることは止められない)
  • 空調・建物設備(ビルがある限り必要)
  • 生活必需品の原材料(おむつ・衛生用品)
  • インフラ素材(表面処理・シール材)

1本目で紹介した「高配当株10選」、2本目の「連続増配株6選」は攻めのラインナップでした。

今回は「守りのラインナップ」。不況が来ても配当が減りにくい銘柄で、ポートフォリオの土台を固めます。


経理マンがディフェンシブ高配当株を選ぶ3つの基準

基準1. 景気に左右されにくい事業を持っていること

ディフェンシブ銘柄の最大の条件です。「不況でも需要が減りにくいビジネスか?」を見ます。

食品、衛生用品、建物設備、インフラ素材などが該当します。逆に、自動車・不動産・旅行などは景気敏感株に分類されます。

基準2. 自己資本比率60%以上を目安に

ディフェンシブ銘柄に求めるのは「攻め」ではなく「守り」。自己資本比率が高い企業ほど、不況時に財務が揺らぎにくいです。

今回は60%以上を目安にしました(住友林業のみ39%ですが、理由は銘柄紹介で解説します)。

基準3. 営業キャッシュフローが安定的に黒字

配当は現金で支払うもの。どれだけ利益が出ていても、手元にキャッシュがなければ配当は出せません。

「毎年安定してキャッシュを稼いでいるか」は、ディフェンシブ銘柄では特に重視するポイントです。


【2026年版】不況に強い!ディフェンシブ高配当株6選

1. 日東富士製粉(2003)── 食のインフラを支える

項目数値
配当利回り約3.9%
一株配当280円(2026年3月期予想)
配当性向71.8%
自己資本比率78.4%
営業CF50.55億円
業種食料品

三菱商事グループの製粉会社です。小麦粉・プレミックスなど食品原材料を製造しており、景気に関係なく需要が安定している典型的なディフェンシブ銘柄。

累進配当方針を導入しており、「配当を前年から下げない」と明言しています。自己資本比率78.4%は今回6銘柄中トップ。

注意点:配当性向71.8%はやや高めです。ただし累進配当方針と78%の自己資本比率があるため、短期的な業績悪化では減配しにくい構造です。原材料(小麦)価格の変動リスクには注意が必要です。

食品×累進配当×自己資本比率78%。「守りの定番銘柄」です。


2. 新晃工業(6458)── ビルがある限り必要な空調

項目数値
配当利回り約4.0%
一株配当50円(2026年3月期予想)
配当性向46.4%
自己資本比率69.4%
営業CF57.4億円
業種機械(空調)

業務用空調機器の大手メーカーです。ビル・商業施設・病院・工場など、建物がある限り空調設備の需要は続きます。

新規設置だけでなく、既存設備の更新・メンテナンス需要(ストック型ビジネス)が収益の安定基盤になっています。配当性向46.4%と健全で、増配余力も十分。

注意点:建設投資の動向に連動する面はあります。ただし空調の更新需要は景気に関係なく発生するため、業績の下振れは限定的です。

「ビルの裏方」として安定需要を持つ隠れたディフェンシブ銘柄。


3. 日本パーカライジング(4095)── モノづくりの裏方

項目数値
配当利回り約3.5%
一株配当50円(2026年3月期予想)
配当性向35.0%
自己資本比率73.0%
業種化学(表面処理)

金属の表面処理(防錆・塗装前処理)で国内トップシェア。自動車・電子機器・建材など、あらゆる製造業で使われる技術です。

配当性向35%は今回6銘柄中で最も低く、増配余力が最大。自己資本比率73%と財務も堅実です。

注意点:2026年3月期は減収減益予想(営業利益140億円、前年比6.7%減)。製造業全体の景気に左右される面はあります。ただし表面処理は「モノを作る限り必ず必要」な工程のため、需要が消滅するリスクは低いです。

低配当性向+高自己資本比率。「攻守兼備」の優良株。


4. 住友精化(4008)── おむつの原料を作る会社

項目数値
配当利回り約3.5%
一株配当44円(2026年3月期予想)
配当性向44.4%
自己資本比率68.2%
営業CF68.8億円(半期ベース)
業種化学

高吸水性樹脂(SAP)の世界大手です。紙おむつ・生理用品の原材料を製造しており、赤ちゃんや高齢者がいる限り需要は続きます。

「おむつの原料メーカー」と言えば、ディフェンシブの意味が伝わるはずです。自己資本比率68.2%、配当性向44.4%とバランスの取れた財務。連結配当性向30%以上・総還元性向3ヵ年平均50%以上を方針としています。

注意点:原油由来の原材料を使うため、原油価格高騰時にはコスト増の影響を受けます。ただし生活必需品の原材料のため、需要自体は景気に左右されません。

「景気が悪くてもおむつは必要」。究極のディフェンシブ事業。


5. 住友林業(1911)── 「木」という再生可能資源

項目数値
配当利回り約3.2%
一株配当50円(2026年12月期予想)
配当性向30.4%
自己資本比率39.0%
営業CF946.75億円
業種建設業

★ この銘柄について正直に書きます。

住友林業は「純粋なディフェンシブ銘柄」とは言い切れません。住宅事業は景気敏感な側面があり、自己資本比率39%は今回の基準(60%以上)を下回っています。

それでもこのリストに入れた理由は4つです。

  1. 配当性向30.4%と極めて低い→業績が多少悪化しても増配余力がある
  2. 配当下限50円の方針→「最低でもこれだけは出す」という約束がある
  3. 営業CFが946億円と圧倒的→キャッシュを稼ぐ力は6銘柄中ダントツ
  4. 木材・山林事業は長期的に安定した資源ビジネス

注意点:自己資本比率39%は要注意です。海外住宅事業の拡大に伴い借入が増加しています。住宅ローン金利の上昇リスクにも影響を受けます。「純粋なディフェンシブ」ではなく、「ディフェンシブ要素を持つ成長株」という位置づけで保有するのが適切です。

6銘柄中で最もリスクは高いが、配当性向30%と営業CF946億円の「余力」が魅力。


6. バルカー(7995)── 工場を止めないシール技術

項目数値
配当利回り約3.6%
一株配当130円(2026年3月期予想)
配当性向56.4%
自己資本比率64.9%
業種化学(シール製品)

産業用シール製品の大手メーカーです。石油化学プラント・製鉄所・半導体工場など、あらゆる産業設備の配管や機器に使われるシール材を製造しています。

工場が稼働する限り消耗品として必ず需要があるビジネスモデル。半導体製造装置向けも手がけており、成長分野にも足がかりがあります。自己資本比率64.9%と財務も安定。

注意点:半導体市況の変動により業績が揺れる面があります。ただしシール材は「消耗品」のため、景気が悪くても交換需要は続きます。

「工場の消耗品」を作る会社。地味だが不況でも止まらないビジネス。


6銘柄の一覧比較表

銘柄コード業種利回り配当性向自己資本比率ディフェンシブ度
日東富士製粉2003食料品3.9%71.8%78.4%★★★★★
新晃工業6458機械4.0%46.4%69.4%★★★★
日本パーカライジング4095化学3.5%35.0%73.0%★★★★
住友精化4008化学3.5%44.4%68.2%★★★★★
住友林業1911建設業3.2%30.4%39.0%★★★
バルカー7995化学3.6%56.4%64.9%★★★★

6銘柄の平均:配当利回り3.6%、配当性向47.4%、自己資本比率65.5%

※ディフェンシブ度は筆者の主観的評価です。投資判断の基準としてではなく、参考としてご覧ください。


ディフェンシブ銘柄で失敗しないための3つの注意点

1. ディフェンシブ=絶対安全ではない

不況に強いとはいえ、業績悪化がゼロになるわけではありません。リーマン級の不況では、ディフェンシブ銘柄でも株価は下がります。ただし配当の維持力は景気敏感株より格段に高いのが特徴です。

2. 利回りは控えめなことが多い

今回の6銘柄の平均利回りは3.6%。1本目の10選(平均4.2%)より低めです。ディフェンシブ銘柄は「利回りの高さ」ではなく「配当の安定性」で選ぶもの。利回りだけを追うと、本来の目的を見失います。

3. 配当性向が高い銘柄は増配余力に注意

日東富士製粉(71.8%)のように配当性向が高い銘柄は、累進配当方針があっても増配のペースは緩やかになりがちです。安定を求めるか、成長を求めるかで銘柄の優先度が変わります。


経理マンの実践:ポートフォリオに「守り」を入れる

ポートフォリオの理想は「攻め」と「守り」のバランスです。

僕の場合、高配当株ポートフォリオの3〜4割をディフェンシブ銘柄にしています。残りの6〜7割は利回りや増配力重視の銘柄です。

こうすることで、景気が良い時は攻めの銘柄がリターンを稼ぎ、不況時はディフェンシブ銘柄が配当を守ってくれます。

「配当金が途切れない安心感」があると、暴落時にもパニック売りせず冷静でいられます。これが長期投資を続けるための最大の武器です。


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まとめ|「守りの銘柄」がポートフォリオの土台になる

高配当株投資で本当に大事なのは、「良い時にどれだけ稼ぐか」ではなく、「悪い時にどれだけ守れるか」です。

今回紹介した6銘柄は、食品・空調・表面処理・衛生素材・住宅木材・シール製品と、いずれも「景気が悪くても需要が消えにくい」事業を持っています。

利回りは控えめでも、配当の安定感は抜群。ポートフォリオの土台として、まずはここから始めてみてください。

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免責事項

本記事は筆者個人の見解であり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。本記事の情報は2026年4月時点のものであり、最新の株価・配当情報は各証券会社や企業のIRページでご確認ください。

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