連続増配が止まらない!経理マンが選ぶ日本の成長配当株6選【2026年版】

高配当株投資

「高配当株を買ったのに、翌年減配された——」

そんな経験はありませんか?利回りの高さだけで銘柄を選ぶと、減配リスクを見落としがちです。

この記事では、経理マンの僕が「配当が毎年増え続けている=連続増配株」に絞って、6銘柄を厳選しました。

連続増配14期の大手から、知る人ぞ知るニッチ企業まで。配当性向・自己資本比率・営業キャッシュフローまでチェックした、減配しにくさ重視のラインナップです。

「利回り」ではなく「配当の成長力」で銘柄を選ぶ——その考え方を、この記事でお伝えします。

※本記事は2026年4月時点の情報に基づいています。投資は自己判断・自己責任でお願いします。


この記事を書いた人

フク|経理×投資×筋トレ

  • アラフォーの会社員。上場企業で経理・財務を担当
  • 新NISA満額運用中。高配当株の実践投資歴あり
  • 保有銘柄数140、年間配当約12万円(税引前)
  • 筋トレ歴4年。「複利で健康とお金を同時に育てる」がモットー
  • ブログ「複利ノート」運営

経理の仕事では毎日、企業の財務諸表と向き合っています。その目線で「この企業は来年も増配できるのか」を判断し、この6銘柄を選びました。


なぜ「連続増配株」に注目するのか?経理マンの視点

多くの投資家は「配当利回りの高さ」で銘柄を選びます。もちろん利回りは大事な指標です。でも経理の仕事をしていると、もっと大事な視点に気づきます。

それは「この会社は来年も、再来年も、配当を増やし続けられるか?」という問いです。

連続増配ができる企業には共通点があります。

  • 売上・利益が安定的に成長している
  • 配当性向に余力がある(無理して配当を出していない)
  • 経営陣に株主還元の明確な意思がある

つまり連続増配は「企業の総合力の証」です。

ここで少し計算してみましょう。配当利回り3.5%の株を買ったとして、毎年10%ずつ増配が続いたらどうなるか。

  • 1年目:利回り3.5%
  • 3年目:利回り4.2%(取得価格ベース)
  • 5年目:利回り5.1%(取得価格ベース)

「今の利回り」ではなく「5年後の利回り」で考える——これが経理マン流の配当株選びです。


経理マンが連続増配株を選ぶ3つの基準

基準1:連続増配3年以上(できれば5年以上)

最低でも3年以上の連続増配実績があること。コロナショック(2020年)を含む期間で増配を維持した企業は特に信頼度が高いです。

今回の6銘柄はすべて4期以上の連続増配実績を持っています。

基準2:配当性向60%以下を基本線に

配当性向が低いほど「増配余力」があります。

配当性向60%以下なら、多少の業績ブレでも減配せずに増配を続けられる余裕があります。70%を超えると、利益が少し減っただけで増配が止まるリスクが出てきます。

ただしCDSのように記念配当を含むケースは、通常配当ベースで判断する必要があります(詳しくは銘柄紹介で解説します)。

基準3:自己資本比率40%以上(業種による)

財務の健全さは増配の持続力に直結します。

自己資本比率が高い企業ほど、不況時でも配当を維持・増額しやすい。逆に借入金が多い企業は、業績悪化時に返済が優先され、配当が後回しにされるリスクがあります。

今回の6銘柄は最低でも40%以上。中にはステップ(90.6%)のように、ほぼ無借金の超堅実企業もあります。


【2026年版】連続増配が光る!日本の成長配当株6選

上の3基準をクリアした銘柄の中から、連続増配年数の長い順に6銘柄を紹介します。業種も建設・サービス・倉庫・化学と分散しています。


第1位|積水ハウス(証券コード:1928)── 14期連続増配

項目数値
配当利回り4.3%
一株配当144円(2026年1月期予想)
配当性向40%以上(方針)
連続増配14期
自己資本比率40.8%
業種建設業

増配の軌跡

2012年1月期の一株配当は20円。そこから14年連続で増配を続け、2026年1月期の予想配当は144円。14年で配当が7.2倍に成長しました。

仮に2012年に積水ハウスを買っていたら、取得価格ベースの配当利回りは当時とは別次元の水準になっています。これが「連続増配株を長期保有する」ことの真価です。

経理マンの注目ポイント

住宅業界最大手で、国内の戸建て・賃貸住宅に加え、2024年に米国のMDC社を買収して海外展開を本格化しています。

配当について「中期的な平均配当性向40%以上」「一株配当の下限110円」と方針を明示しており、経営陣の株主還元への意思が明確です。

2026年1月期も増収増益予想(売上高4兆3,310億円、営業利益3,400億円)で、増配トレンドの継続が期待できます。

注意すべきリスク

MDC社買収により自己資本比率が52%から40%に低下しました。住宅ローン金利の上昇による需要減退リスクにも注意が必要です。ただし事業規模と収益力を考えれば、現時点で問題のある水準ではないと判断しています。

フクのひとこと

連続増配14期は日本の大型株でもトップクラスの実績。「配当成長の王道銘柄」として、迷ったらまずここを検討してほしい1本です。


第2位|ステップ(証券コード:9795)── 9期連続増配

項目数値
配当利回り3.64%
一株配当88円
配当性向約50%
連続増配9期
自己資本比率90.6%
業種サービス業(学習塾)

増配の軌跡

9年間で配当は約2.9倍に成長。毎年コツコツと増やし続けています。

経理マンの注目ポイント

神奈川県を中心に展開する学習塾チェーンです。この銘柄の最大の魅力は自己資本比率90.6%。今回紹介する6銘柄中ダントツの数字で、ほぼ無借金経営です。

「学習塾って少子化で大丈夫なの?」と思うかもしれません。しかし少子化が進んでも、1人あたりの教育費はむしろ増加傾向にあります。子どもの数が減るからこそ、1人にかける教育投資が厚くなるのです。

営業キャッシュフローも28.5億円と安定的に稼いでおり、配当の原資に不安はありません。

配当利回り3.64%は今回6銘柄中で控えめですが、毎年の増配で取得価格ベースの実質利回りは着実に上がっていきます。「利回りの低さ」は「増配の伸びしろ」と読み替えてください。

注意すべきリスク

展開エリアが神奈川県中心のため、地域に偏ったリスクがあります。少子化の影響は長期的に注視が必要です。ただし強固な財務基盤があるため、仮に業績が一時的に悪化しても減配する可能性は低いと見ています。

フクのひとこと

自己資本比率90%超の鉄壁財務。「減配しない安心感」では6銘柄中No.1です。


第3位|澁澤倉庫(証券コード:9304)── 8期連続増配

項目数値
配当利回り4.3%
一株配当54円(2026年3月期予想)
配当性向41.5%
連続増配8期
自己資本比率54.7%
業種倉庫・運輸関連業

増配の軌跡

8年間で配当が4.8倍に成長しました。増配のペースが非常に速い銘柄です。

経理マンの注目ポイント

渋沢栄一ゆかりの老舗物流企業です。この銘柄で特筆すべきは累進配当方針を明確に掲げていること。「配当性向50%以上」「一株配当の下限35円」を方針として公表しています。

累進配当とは「前年の配当を下回らない」という約束です。つまり経営陣が「減配しません」と宣言しているようなもの。これは投資家にとって非常に心強い。

自己資本比率54.7%、配当性向41.5%と財務・配当ともに健全。増配余力も十分に残しています。

注意すべきリスク

2025年3月期は新設拠点の稼働率低下により営業利益が16.6%減少しました。業績の変動には注意が必要です。ただし累進配当方針があるため、業績が一時的に落ちても配当は維持される見込みです。

フクのひとこと

累進配当方針+8期連続増配。「配当が減らない安心感」は倉庫セクターの中でも際立っています。


第4位|CDS(証券コード:2169)── 6期連続増配

項目数値
配当利回り4.0%
一株配当74円(2026年予想)
配当性向約60%(通常配当ベース)
連続増配6期
自己資本比率77.0%
業種サービス業

経理マンの注目ポイント

技術マニュアル制作・FAロボット・デジタルソリューションの3事業を展開する企業です。

製造業の「マニュアルや技術文書を作る」という地味だけど必ず必要な仕事を担っており、ニッチ分野で安定した需要があります。製造業のDX化が進む中、FAロボットやデジタルソリューション事業の成長も見込めます。

自己資本比率77%と極めて健全な財務。営業利益率も10〜14%と高水準を維持しています。

注意すべきリスク(ここは必ず読んでください)

直近の配当性向が110%と表示されているのを見て驚くかもしれません。しかしこれには理由があります。

2024年12月期の配当には記念配当10円が含まれています。通常配当は34円×2回=68円で、記念配当10円を加えた合計が78円。記念配当を除いた通常配当ベースの配当性向は約60%です。

翌期(2025年12月期)は記念配当が無くなるため、見かけ上は「減配」に見える可能性があります。通常配当が維持・増額されているかで判断してください。

フクのひとこと

記念配当の影響を正しく読めるかがポイント。通常配当ベースで見れば、堅実な増配企業です。


第5位|クイック(証券コード:4318)── 5期連続増配

項目数値
配当利回り4.2%
一株配当104円(2026年3月期予想)
配当性向50.1%
連続増配5期
自己資本比率71.0%
業種サービス業(人材)

増配の軌跡

5年間で配当が2.2倍に成長(44円→100円→104円)。着実な増配ペースです。

経理マンの注目ポイント

建設・薬剤師・エンジニアなど、専門人材の紹介・派遣を展開する人材サービス企業です。

この銘柄の魅力は「配当性向50%を目安とする」と経営方針で明示していること。つまり「利益の半分は配当に回す」と約束しているので、利益が成長すれば自動的に増配される構造です。

自己資本比率71%と財務も盤石。2025年3月期は売上高が前年比10.2%増と2桁成長を達成しています。

日本は構造的な人手不足が続いており、人材ビジネスの需要は景気に関係なく底堅い。特に建設・医療・IT分野の人材ニーズは今後も拡大が見込まれます。

注意すべきリスク

景気後退期には企業の採用意欲が落ち、業績に影響が出る可能性があります。また介護人材領域への積極投資でコストが増加しており、短期的には利益率が圧迫される局面もあり得ます。

フクのひとこと

人手不足ニッポンの恩恵を受ける増配銘柄。配当性向50%方針が、増配の持続性を裏付けています。


第6位|日本曹達(証券コード:4041)── 4期連続増配

項目数値
配当利回り4.8%
一株配当140円(2026年3月期予想・分割後)
配当性向51.4%
連続増配4期
自己資本比率64.3%
業種化学

増配の軌跡

4年間で配当が3.6倍に成長。増配のスピードは6銘柄中で最も速いです。

経理マンの注目ポイント

農薬・医薬中間体・工業薬品を手がける化学メーカーです。

配当利回り4.8%は今回6銘柄中で最高。それでいて自己資本比率64.3%と財務は健全。「高利回り×財務健全」のバランスが取れた銘柄です。

2026年3月期は業績を上方修正しており、売上高1,510億円・営業利益146億円を見込んでいます。利益成長に裏付けられた増配が続いている点が好材料です。

農薬事業は世界的な食料需要の増加を背景に安定成長が期待できます。天候不順や害虫被害が増えるほど需要が高まるという、ある意味「逆張り的な安定感」を持つビジネスです。

注意すべきリスク

化学業界は原材料価格の変動リスクがあります。海外売上比率が高いため、為替変動の影響も受けます。連続増配4期はまだ実績としては浅く、今後の継続性を見極める必要があります。

フクのひとこと

利回り4.8%と増配トレンドの組み合わせ。成長フェーズの今が注目のタイミングかもしれません。


6銘柄の一覧比較表

順位銘柄コード業種利回り配当性向連続増配自己資本比率
1積水ハウス1928建設業4.3%40%+14期40.8%
2ステップ9795サービス業3.64%約50%9期90.6%
3澁澤倉庫9304倉庫・運輸4.3%41.5%8期54.7%
4CDS2169サービス業4.0%約60%※6期77.0%
5クイック4318サービス業4.2%50.1%5期71.0%
6日本曹達4041化学4.8%51.4%4期64.3%

※CDSの配当性向は記念配当を除いた通常配当ベース

6銘柄の平均:配当利回り4.2%、連続増配7.3期、自己資本比率66.6%

業種は建設・サービス(学習塾・技術サービス・人材)・倉庫・化学と分散。1本目の「高配当株10選」と合わせると16銘柄・幅広い業種をカバーできます。


連続増配株で失敗しないための3つの注意点

注意点1:「連続増配=永久に増配」ではない

連続増配はあくまで過去の実績です。業績が大きく悪化すれば、どれだけ増配が続いていても減配に転じることはあり得ます。

大事なのは年1回の定点チェック。決算が出たら配当性向と営業利益の推移を確認する習慣をつけましょう。

注意点2:記念配当・特別配当に惑わされない

CDSの例で解説した通り、記念配当や特別配当を含む年は配当額が一時的に膨らみます。翌年それが無くなると「減配した」と勘違いしがちです。

通常配当ベースで増配が続いているかを確認する癖をつけてください。決算短信の「配当の状況」欄で、普通配当と記念配当が分けて記載されています。

注意点3:配当性向の「上昇トレンド」は黄信号

利益が横ばいなのに配当だけが増え続けている場合、配当性向がジワジワ上昇していきます。

配当性向が30%→40%→50%と上がっていく分にはまだ余裕がありますが、70%を超えてきたら増配の持続性に疑問符がつきます。「増配の原動力が利益成長なのか、配当性向の引き上げなのか」を見極めることが重要です。


経理マンの実践:増配株の「買い時」と「売り時」

買い時のサイン

1. 決算発表で増配が確認された直後

増配が発表されたということは、経営陣が「来期も利益を出せる」と自信を持っている証拠です。増配トレンドの継続が確認できたタイミングは、追加購入の好機です。
もちろん、株価や利回りに注意してジャンプキャッチにならないように。

2. 市場全体が下落して利回りが上がった時

相場全体の下落で連れ安した時は、増配銘柄を割安に仕込めるチャンスです。企業の業績や増配方針が変わっていないなら、株価の下落はむしろ歓迎すべきタイミングです。

3. 新NISA枠のリセット時(年初)

毎年1月に新NISA枠がリセットされます。年初に増配株を仕込めば、その年の配当をまるまる非課税で受け取れます。もちろん購入前に、財務状況分析は怠らないことが必須です。

売り時(検討タイミング)

1. 連続増配が途切れた時

ただし理由の確認が先です。一時的な業績要因(コロナ等)なら保有継続も選択肢。構造的な業績悪化(市場縮小、競争激化など)なら売却を検討します。

2. 配当性向が70%を超えた時

増配余力が枯渇しつつあるサインです。利益成長が伴わない増配がしにくい状況になってきます。
業種や財務状況によっても異なります。

3. 本業の稼ぐ力が2期連続で悪化した時

営業利益・営業キャッシュフローが2期連続で前年を下回ったら、増配の持続性を疑う必要があります。

僕の方針

基本は「買ったら持ち続ける」です。増配株は保有期間が長いほど取得価格ベースの実質利回りが上がっていきます。短期売買とは相性が悪い投資スタイルです。

売るのは「増配の根拠が崩れた時」だけ。それ以外は、配当が振り込まれるのを楽しみに待つだけです。


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僕は楽天証券でNISA枠はS&P500、特定枠で高配当株を購入しています。
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まとめ|配当の「成長力」に投資する

高配当株投資で本当に大事なのは、「今の利回り」よりも「将来の利回り」です。

連続増配を続ける企業は、業績・財務・経営姿勢のすべてが揃っている証拠。利回りだけで選んだ銘柄よりも、長期的にはるかに大きなリターンをもたらしてくれます。

今回紹介した6銘柄の共通点をおさらいします。

  • 全銘柄が4期以上の連続増配実績を持つ
  • 自己資本比率は全銘柄40%以上(最高90.6%)
  • 6銘柄の平均配当利回りは4.2%
  • 業種分散で、1つの業界が不調でもダメージを分散できる

焦らず、一歩一歩。配当が育つのを待つ——それが、複利で自由を作る投資の本質です。

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免責事項

本記事は筆者個人の見解であり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。本記事の情報は2026年4月時点のものであり、最新の株価・配当情報は各証券会社や企業のIRページでご確認ください。

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